KARISHU

150年の歴史と技術
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PHILOSOPHY

苅周株式会社 企業理念

 守り抜いた伝統技術と
   絵絹の新しい可能性を求めて

苅周株式会社は、日本画のための絵絹を紡ぎ続けて、およそ150年間、技術を守り続けてきました。 デリケートな製品だからこそ、人間の感覚を活かしながら、丁寧に仕上げております。 日本画の絵絹文化の継承はもちろん、絵絹の新たな可能性も見いだし、未来へと紡いでいきたいと思います。

QUALITY

私達の強み

均整の美を追求した伝統の技

絵絹製織技術

日本画で使用する絵絹は木枠に張る際、均整のとれた基底材が必要となります。また、絵の具がはじくのを防止するために、油などを使って糸を強化する加工ができません。加工しない絹糸をむらなく均一にするためには、苅周株式会社の高い技術が求められます。

 
苅周株式会社の絵絹の原料となるシルク繊維

厳選された良質の絹糸

よい絵絹づくりには、良質の糸も欠かせません。苅周株式会社は、原料には最高品質6Aランクの絹糸を使っています。絵絹は他の絹製品のような精練処理※をせず、古くから用いられる糸加工・その他の工程を経て全く加工しない生糸で製織します。そのため色の発色や定着がよいだけでなく、水をたくさん使ってにじませたり、ぼかしを入れたりできるので、表現の幅が広がります。
※精錬処理…繭糸の外を覆っているタンパク質セリシンを精練した後、油を混ぜて強化加工する処理

 

先代より伝わる知恵と職人技

苅周株式会社が位置する絹織物の産地として栄えた各務原市は、木曽川沿いのため、ほどよい湿気があり、天然素材を扱う絹織物に適しています。乾燥しすぎないよう、工房の湿度は55~60%に保っています。工房の床がコンクリートではなく土なのは、保湿性に優れているからです。気候にも左右されるので、人間の感覚も大切になってきます。苅周株式会社の先代から受け継がれた知恵と技を現代も守り続けています。

 

絵絹専門工房としての技

生糸は天然素材なので、濡れると伸び、乾くと縮みます。この特性が無いと、絵絹としては用途を成しません。製織するときは、シャトルを使い横糸を濡らしながら糸が伸びた状態で織り、それをヒーターで強制的に乾かします。この工程により水をつけても伸びないような絵絹が完成します。このようにして、ドーサ引き※の際、木枠に絵絹がピンと張ることができる製品になります。デリケートな素材を精密に織り上げる、そこに苅周株式会社の専門工房としての技術があります。
※ドーサ引き…日本画を描く手順の一つ(にじみ止め、定着を高める為)

 

ECショップに掲載されている商品以外にも、作品が豊富にあります。
また、ご希望に沿ったオリジナル作品の作成も可能です。
是非お問い合わせください。

日本唯一の絵絹工房
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504-0925 岐阜県各務原市松本町 1-201
TEL:058-382-1505  FAX:058-382-1505
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